男性が怖い

「男の人嫌いだよね」と言われたことが数回ある。嫌いというか、怖いんだ。
それは、怖い、不安、不快な経験をたくさんしてきたから。*1
どうもそういう経験は交通事故・航空事故のように「滅多に遭遇しない」「人生であるかないか」程度に思う人も多いようだ。
1人の人間が多数遭遇していると知れば、見方が変わるのかなと書いてみる。

これは一個人の体験談である。女性全員の代弁をするつもりはないし、男性全員を責めるつもりもない。*2
被害・加害ともに男女関係なく起きうることでもある。もっと辛い目に遭った人も、酷く傷つく人も、そうでない人もいる。

こうしてほしいという主張も無いが、1点あるとすれば、私が怖がっているときに「気にしすぎ、過剰反応だ、お前が○○した・しないのが悪い、それぐらい許せ」など責めないでほしい。
次のような恐怖を感じてきたし、一度起きるとしばらく精神が削られるのを知っているから。
被害者側がコストを払うのが当然という感覚に、なってほしくないから。

恐怖体験

  • 夜道で痴漢にあった(胸を揉まれた)
  • バイト先で男性に何度も名前を呼ばれ、つけ回された。その人と偶然外ですれ違ったときに、目を見開いてUターンして追いかけられた。
  • 「性的なデマを書く」などの脅しを受けた
  • 連絡を断っていた人がある日真後ろに立っていた
  • 集合玄関に見知らぬ男性がいて声をかけられた。エレベータを降りるときフェイクで別の階も押しておいたら、直後にエレベータがその階と1階を2往復した。
  • 集合ポストの中身がよくなくなる*3
  • チャイムを何度も鳴らされ、ドアを叩かれ、ドアノブをガチャガチャされた。近寄ると外から「今明かりがついたからいる」と男性の声が聞こえた。(センサー式の照明をやめたくなった)
  • 深夜にチャイムを何度も連打され、ドアや壁を叩かれた
  • アメリカ出張中、1人でUberに乗ったとき運転手から「日本人?彼氏いる?今夜パーティ行かない?Facebookやってる?」などと言われた。密室で抵抗できず、連れ去られないか怖かった。
  • 玄関の扉に生卵を投げつけられた形跡があった
  • 下着を盗まれた
  • 懇親会で2ショット写真を何度もせがまれた。帰りのエレベータ待ちで真後ろに並び、じわじわ近寄ってきた。
  • twitterIDしか明かしておらず本名も知らないはずの人から、Facebookの友達申請が来た
  • twitter上で勝手に本名や勤務先をバラされた

近しい間柄だともっと恐ろしいものが多数あるけども、書くのは控える。
名誉のためと、詳細を書くことすら危険だから。

不快・不安に感じた経験

  • 会社の飲み会で上司に「あーん」をされた、させられた
  • 会社の飲み会で上司に肩をもまれた
  • 会社のカラオケで上司にデュエットさせられた
  • 会社の飲み会で上司から「若い女の子からお酌してもらった方が嬉しいんだから、社長にお酌してきなさい」と言われた
  • 会社の飲み会でAVの話をされた
  • 会社の飲み会で「彼氏と夜はどうなの?」と聞かれた
  • 勉強会後に飲み屋で行われた懇親会で、中年男性に気に入られ2回ハグをされた
  • 勉強会後の懇親会で、話の輪を抜け別グループに行ってもついてくるのを繰り返された
  • 勉強会後の帰り道で、懇親会で話してもいない人からLINEを聞かれた
  • 友人から罵倒された(元カノへ言えなかった文句を、代わりに私に言って発散したらしい)

直接された訳ではないが、つらく感じた経験

  • 会社での営業さん同士の雑談にて。ビジネスホテルの予約がなかなか取れない状況の男女2人に対し「ラブホテルに泊まったら」と会話が聞こえた。
  • 会社Slackの雑談チャンネルにて「童貞の〜」「女子大生飼いたい」など性的な発言が目に入る。(いろんな人で、ままある)
  • 会社指定の健康診断にて、待合室で男性同士が「みんなノーブラじゃん、エロい」とはしゃいでいた。(軽くめくれば前が全開になる検査着。下着は外せと言われる。男女混合で各検診を待つ形式)

正直この程度のものは覚えてないぐらいあるし、一時期は帰り道のナンパは年に数回はあったと思う。
生きてきた時間で換算すると、危険な目に遭った瞬間は0.01%以下かもしれない。
でもそれで99%安全・安心かというと違って、恐怖心はもっと長くずっと続くし、警戒する手間・お金・時間はかかるし、住める場所など自由が失われていく

周囲の対応で嬉しかった経験

困ったときの周りの態度は人によってかなり差が出る。
次のような対応をしてもらったときはとても嬉しかったし、その人がいるだけで安心してその場にいられる。

  • 問題の人に対し、毅然とした態度をとってくれた
  • 自分が開催した会で起きていないか確認してくれた
  • 男性多数で女性が自分1人のときに、他に女性を呼んでくれた
  • 下ネタなどに乗らず、別の話題にそらせてくれた
  • 代わりにセクハラを通報してくれた
  • 「それは不満を訴えていい」と背中を押してくれた

これらとは逆に責められると辛いし、茶化されるのもわりとガッカリする。

いじめに似ているなと思う。
目撃したら注意できると良いが、勇気がいるのもわかる。
ではどうするか?できることは人それぞれ、やろうとするかも人それぞれである。
「攻撃するような人は稀だし気にするな」と言われたりする。確かに加害者も被害者も少数派だけど、被害者が「気にしない」ことで、問題が解決される日が来るんだろうか?

以前どこかで「力で勝てない相手は怒らせないこと、自分に攻撃を向けさせないことが身を守る術だ」という説を見て納得した。
「力」は肉体的な意味が主だが、知っている相手の場合は権力的、経済的、知識的な意味でも起こりうる。
だから怒らせないように笑って応じたり、「力」があるように見せたり、もっと「力」のある人に守ってもらったりする。
そんなことしなくても、安心して過ごしたいのに。

対策

ただ脅えたり助けてもらったりしているだけではなく、防犯対策はしている。
その対策を書き連ねようかとも思ったが、非常に長くなるのと、被害者側にコスト負担を強制するように見えるので、ここではやめる。別で書くかもしれない。
教えてもらえるのは大変助かる。

困っていること

直近家で被害に遭ったのもあり、大小いろんなことに困っている。

  • 夜一人で出歩くのが怖い。なるべく早く帰るし、買い物は街中を出歩かず駅ビルなど明るい建物内で済ませる。不便。
  • 飲み会や勉強会で帰りが遅くなることに不安がある
  • 点検であっても、騙っているのではと疑い家に入れたくない
  • 通販が怖い。ポスト投函など、訪問者が来ないものだけ買う。
  • とはいえポストの中身もよくなくなる(ガバガバで抜き放題)
  • twitterアカウントを鍵にしたので、いろいろなイベントを開催してるのに告知ができない
  • 名前や顔を出すのに抵抗があり、仕事上のチャンスが失われている
  • 男性と気軽に会いづらく、他の職場の情報収集がしづらい
  • 防犯カメラの購入などお金がかかっている
  • かすかな物音でも警戒し、作業に集中できない
  • 管理会社の防犯意識が低く、問題を訴えても返事がなく放置
  • 大家さんもヤバくてドアノブをガチャガチャした張本人であり、鍵を持っているだけに勝手に入ってきそうで怖い
  • 結局急に夜中に何度も来た原因は騒音のクレームだが濡れ衣。決めつけて高圧的な態度しないでほしい。
  • それらのヤバさから引っ越したくなるが、費用も時間もかかる

なぜ、ただ「生きる」だけでこんなに悩まないといけないのか。
自分が男だったら、強く見えたら、もっと気楽に生きられたのかな。
そうして苦しんでいても、男性の多いTLでは女性disや女性を馬鹿にするtweetが毎日のように流れてくる。*4
誰が(無自覚にでも)傷つけてくる人なのか、味方をしてくれる人なのか、見極めないといけない。
男性が多い中で生きるのは、大変だ。

昔は、年を取ったら図々しくなるものだと思っていた。
でも逆に辛い経験を積み重ね、学習し、縮こまって生きるようになってしまった。
近いうちに異動があるが、女性エンジニアのいない部署もある。新しい関係を築く苦労が予想される。
男性も勝手に怯えられたら気分悪いよね、ごめんね。余計親しくなりにくいよね。

どうしたらもっと楽に、自由に生きられるのか。
エンジニアをやめた方がいいのか、住む場所を変えた方がいいのか、悩んでいる現在である。

*1:経験がなくとも怖がる人はいるし、いて良いとは思う

*2:こうした予防線を張らないとすぐ攻撃を受けるのも複雑な気持ち

*3:現在進行形で、管理会社にも訴えているが返事がない

*4:「そんなTLを作ったのが悪い」?twitter側が仕様を変えてくるんじゃないか…